• "九州地区地域婦人大会決議"(/)
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  1. 福岡県議会 2004-12-15
    平成16年 文教委員会 本文 開催日: 2004-12-15


    取得元: 福岡県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-07
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1    平成十六年十二月十五日(水曜日)    午 前 十 一 時 四 十 四 分 開 会 ◯加地邦雄委員長 おはようございます。開会に先立ちまして、開会がおくれましたことを心よりおわび申し上げます。  それでは、定足数に達しておりますので、ただいまから文教委員会を開会いたします。  当委員会において審査します案件等は、お手元に配付しております付託議案一覧表付託請願一覧表及び陳情一覧表のとおり、議案六件、請願七件及び陳情四件であります。  これらの審査をお手元の審査日程案のとおり取り進めたいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 2 ◯加地邦雄委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたします。  それでは、本日の議事を行います。  最初に、請願の審査を行います。当委員会に付託されています請願はお手元配付の一覧表のとおり、新規付託されたもの四件、継続審査中のもの三件でございます。  まずは、新規付託の請願の審査を行います。請願番号第八号の一「『教育基本法早期改正を求める意見書』提出の請願」及び請願番号第八号の二「『教育基本法早期改正を求める意見書』提出に関する請願」につきましては、同趣旨の請願と判断されますので、一括して審査したいと思いますが、いかがでございましょうか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 3 ◯加地邦雄委員長 御異議ございませんので、そのように決定いたします。  それでは、これらの請願の内容はお手元配付の写しのとおりであります。  これらの請願について、何か質問等はございませんでしょうか。江藤委員。 4 ◯江藤秀之委員 本当にすばらしい教育基本法ということで、昭和二十二年ですから、僕らが生まれる前にできたものでありますけれども、実際この中身を見ますと、平和とか人格、人権、その他、いろいろなことが盛り込んでありまして、すばらしいものだと思っておりますが、私自身この教育基本法の中では足らない部分というのが、日本の文化、伝統、そして国、国家、国という言葉、そういうことに対しての責任義務というもの等が、ちょっと感じられないのかなあと思っております。できるだけ、この意見書を提出をしていただきまして、今後子供たち、そして特に国際化、高度情報化ということが進んでおりますので、その分を踏まえていただければと思っております。 5 ◯加地邦雄委員長 そのほか。新村委員。 6 ◯新村雅彦委員 この教育基本法の改正を求める意見書というものは、本委員会で、大体どのくらい過去に出されたことがあるんですか。 7 ◯加地邦雄委員長 どなたか答えられますか。新宮委員。 8 ◯新宮松比古委員 ちょっといいですか。委員会で、このことを論議した記憶はないですね。ただ、意見書調整会議という、いわゆる政審のそれぞれの部会が各会派にあると思うんですけれども、各会派において慎重な審議を、この三、四年続けてきたと。ですから、私どもの自民党では、十分この問題については議論をしてきたという経過があります。他の会派は知りません。
    9 ◯加地邦雄委員長 新村委員。 10 ◯新村雅彦委員 今、出されて、新規に付託されたということでございますので、基本的には、これはお願いなんですけれども、初めて出されてきたと、請願として出されたということで、時間をかしていただきたいということであります。江藤委員の方から意見がありましたけれども、それはそれとして、そういう意見があるということも承知はしておりますけれども、何せ請願の関係も、昨日議運の中で明らかになったという程度でございます。実際、中身の議論というよりも、手続の問題についても、意見を持っておりますので、できれば継続にしていただきたいというふうに思います。  あわせて申し上げるならば、江藤委員教育基本法に関する御意見承りましたけれども、ただ考え方としては、教育基本法というのは、ある意味じゃ、もう憲法に並んだ一つの根本法でありましょうから、一つの大きな屋台骨になるものだというふうに思っています。それなりの日本会議の方ですか、前段の方には、教育基本法の、これまでの成果みたいなことを位置づけてありますけれども、それはそれとして、了としたいわけでありますけれども、ただ変えろ、変えろと言っても、ある程度、じゃあ、どのように変えるのかという議論が出てきている。これも承っています。いろんな御意見が出てきていて、こういうふうなのがよかろうというふうにも来ております。ただ、中身を見ますとね、中身についてというよりも、今、中身について言いますと、ちょっと時間がかかりますので、ちょっと基本的には、いろんな問題がかかっているということを、問題点を持ちながらということで、ただ日本PTA協議会の方も、全国で調査をして、日本は教育基本法を変えようやという声が出てきていると。それに基づいてやったら、実際八割近くの人たちは、見たこともなければ、読んだこともないという実態があると。確かに一部政治勢力であるとか、熱心な方々については、教育基本法は早く、こうせにゃいかん、ああせにゃいかんという議論がある、あるいは守らにゃいかんというのがあるけれども、県民サイドで見たときに、そんなに緊急性があるのかなというふうな思いも、一応持っています。したがって、新宮先生、先ほど自民党の中では、これまで何年間も議論されてきたということでございますけれども、状況とすれば、私の地元に帰ってもそうなんですけれども、この教育基本法を、今すぐに変えなきゃいかんという議論が巻き上がっているというふうにも思いませんので、要請としては、本委員会では、本日は採択を見送っていただいて、継続にしていただきたいというのをお願いをしたいと思います。 11 ◯加地邦雄委員長 林委員。 12 ◯林 裕二委員 教育基本法につきましては、まず我が緑友会・新風の会派では早くから議論をしておりまして、今の教育の状況を考えたとき、それから教育基本法が制定されて、相当年数がたち、現在の日本の教育状況、家庭の状況、そういったものを見たときに、このまま放置してはいけないという等々で、会派としてまとまって教育基本法を改正して、そして、日本の学校教育なり、そしてまた、家庭教育なり、あるいは地域連携した子育てなり、そういったものを早急に確立すべきであると、そういう意見でまとまっております。  それから、中央教育審議会が早くに答申を出しておりまして、少なくとも中教審の中では、相当議論があっております。中教審も一つの形として、教育基本法の中身まで提示をしておりまして、これから先、その詳しい法案等々については、国会の場、あるいはそのほかの場で議論されて、相当来ておりますし、これから詰められていくものと、そういう判断をしておりますので、私は請願を採択していただきまして、意見書をですね、今議会で決して、意見書を出していただきますように、強く求めるものであります。意見であります。 13 ◯加地邦雄委員長 そのほか。新開委員。 14 ◯新開昌彦委員 公明党としましても、この教育基本法の改正ということについて議論をさせていただきました。私どもとしましても、まずは現場の教育のあり方、これをまずしっかりしていかなきゃいかんというのを、まず第一義とさせていただいておりますけれども、この基本法改正をしていくということに関して、拙速はやめていただきたい。慎重にやっていこう。それから、国民的議論を巻き起こしていこう。この二点をしっかりと入れていただいて、請願として出していただきたい。その意見として、今述べさせていただきたいと思います。 15 ◯加地邦雄委員長 そのほか。新村委員。 16 ◯新村雅彦委員 議論の中身ということではなくて、ちょっと心配していますのは、九月議会の折でしたか、意見書スタイルでもって、この教育基本法を早期に改正してくださいという、そういう意見書を出そうかという声が出てきた。それが、一定意見書調整会議の中にのったのか、のらなかったかは別として、ただその折に、ちょっと心配したのは、じゃあ、委員会の中で、委員長発議ということのスタイルも残されているんじゃないかということも、ちょっとつらつら聞いて、御意見申し上げたところであるわけですけれども、そうしますと、今回は、確かに請願ですから、請願される方について、だめですよということは言えません。これは、もう請願権に基づいた権限、権利ですから、行使してもらって構わない。ただ、その採択をする、しないは、もちろんこの本委員会にかかわってくるわけですけれども、気になるのは、例えば意見書としての意見書調整会議のルールがある。ルールをクリアできないものは、言葉の言い方は、ちょっと失礼に当たるかもしれませんけれども、多数会派というか、大きな意見を占めているところは、いわゆる請願書のスタイルでもってでもできるんじゃないかと。こうなってくると、ここではだめだったけれども、ここでは生きてくるという、もしかしたら、そういう手法が、今後残れされてくるんではないかという、そういう議会運営のルールにかかわっても、ちょっと心配をする向きがありますので、今回については、九月議会の次、また十二月議会ということでございますので、重ねて申し上げますけれども、継続にしていただきたいということを、もう一度お願いをしたいと思います。 17 ◯加地邦雄委員長 そのほか。新宮委員。 18 ◯新宮松比古委員 議会ルールのことを、今言われましたけれどもね、やはり県民の皆さん方から請願を出すという権利は全部あるんですね。たまたま、今までその請願が、この委員会に出なかったという話であって、九月の意見書調整会議、これは僕は知りませんので、むしろ粛々と、この請願を我々委員会でどうするのか。今も、他の会派の御意見もありましたけれども、新開さんのコメントの中も、これはやはり、この際この委員会で審議、採択して、しかしながら国民的論議とか、あるいは時期を見るというんですかね、早急という言葉はいかがなものかなあというような意見みたいだった感じがしますが、やはり今後は中教審の問題もありますし、これは文部科学省、いわゆる中央で決めていく問題ですから、やはり早く国民的な議論を行ってほしいと。中央の方も地方の声を、いろんな場面において聞きながらですね、昭和二十二年三月三十一日と言ったら、もう随分昔の、日本がまだ占領下にあるときですよ。先ほど、江藤委員の言われましたとおり、確かに、世界に見て類例がないほどね、平和とか、個人の人権とか、そういうものをうたい込んでありますけれども、重ねた話になりますが、我々としての日本の、やっぱり文化とか、それから伝統、それから個人の責任義務、それから日本国民としての国家観、そういったものが何かうたい込まれてないんですよね。だから、本当に国民の総意を早く論議をすべきだと、そういう意味での、やはり意見書を出すべきだと、私は思っています。 19 ◯加地邦雄委員長 そのほかございませんでしょうか。豊沢委員。 20 ◯豊沢一男委員 うちの会派の問題については、新村委員が言いましたので、大体わかったと思いますが、もうこの教育基本法取り扱いについては、きのう、きょう起こった問題じゃない。やっぱり、戦後制定された基本法の中身に近代的な教育の矛盾がある。だから、何とかせにゃいかんなあという、やっぱり文部科学省、今のね、中教審あたりも議論をされたと思う。それやったら、もう少し何で早目に、やっぱり下におろして、議論の場をつくらせるようなことができなかったのか。今、頭ではそういう議論をしとるけれども、まさに、もう中二階になってしまって、下には全くその必要性に対する議論というものはない。だけれども、基本法の改正もさることながら、今の子供さんたちの立場を考えたら、本当に教育を通じて立派な子供さんが育っていっとるかねえ。また、地域社会においても、やっぱり健全に子供さんが素直に育っていっとるかねえ。こういうことを考えたときに、いろいろ直接、間接的な問題を含めてあると思う。だから、これだけ、やっぱり世論を、国民の皆さん方が注目をしとる。こういう内容については、より慎重に、僕はやっぱり議論をし、結論を出してもらいたい。きょう初めてこの問題の議論をいたしましたが、僕は、きょうここでやらなければ、もう時間がない。議論の場がない。こういうことであれば、やむを得ないと思いますが、今言ったように、議論をする場は、まだある。時間はある。だとするならば、やっぱり慎重に結論を出す。こういう前提に立って、この請願を継続にしてもらいたい。議論が、やっぱり今後も続けていけるような道筋だけはつくっていただきたい。こういうふうに思っておりますから、今、うちの新村委員が言いましたように、私どもは、この件については継続、こういうことを申し上げておきます。 21 ◯加地邦雄委員長 そのほかございませんでしょうか。佐藤委員。 22 ◯佐藤正夫委員 採択願いたいと思います。以上。 23 ◯加地邦雄委員長 そのほか。     〔「なし」と呼ぶ者がある〕 24 ◯加地邦雄委員長 それでは、これらの請願について、ただいま新村委員の方から継続審査、それに佐藤委員林委員江藤委員の方から採択という意見がございましたが、どのような取り扱いにいたしましょうか。     〔「取り扱いじゃなくて、委員が出したから、即審査」と呼ぶ者がある〕 25 ◯加地邦雄委員長 継続審査、採決の両意見がございますので、ただいまより採決を行いたいと思いますが、よろしいでしょうか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 26 ◯加地邦雄委員長 それでは、まず継続審査について、お諮りいたします。  それでは、請願を継続審査とすることに賛成の委員は御起立願います。     〔賛成者起立〕 27 ◯加地邦雄委員長 起立少数でありますので、請願を採択することに賛成の委員は御起立願います。     〔賛成者起立〕 28 ◯加地邦雄委員長 起立多数であります。よって、これらの請願は採択することに決定しました。  これらの請願の願意は、「教育基本法早期改正」について、国会及び政府へ意見書を提出することでございます。  それでは、本委員会から意見書を発案することについて、いかがいたしましょうか。     〔「委員長一任」と呼ぶ者がある〕 29 ◯加地邦雄委員長 ただいま委員の方から委員長一任という意見がございましたが、お諮りいたします。  本委員会から意見書を発案したいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 30 ◯加地邦雄委員長 御異議ございませんので、そのように決定いたします。  また、意見書の文案及びその取り扱いについては、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 31 ◯加地邦雄委員長 御異議ございませんので、そのように決定し、所定の手続をとることといたします。  次に、請願番号第八号の六「私立幼稚園に対する県費補助大幅増額を要求する請願」を議題といたします。本請願の内容は、お手元配付の写しのとおりであります。  この際、何か質疑はございませんでしょうか。     〔「なし」と呼ぶ者がある〕 32 ◯加地邦雄委員長 ないようですので、以上で本件質疑を終わります。  それでは、本請願について、どのような取り扱いにいたしましょうか。     〔「継続」と呼ぶ者がある〕 33 ◯加地邦雄委員長 ただいま林委員から継続という意見がございましたが、御異議ございませんでしょうか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 34 ◯加地邦雄委員長 御異議ございませんので、継続と決定いたします。  次に、請願番号第八号の八「三十人学級と私学助成拡充を求める請願」を議題といたします。本請願の内容は、お手元配付の写しのとおりであります。  この際、何か質疑はございませんでしょうか。     〔「なし」と呼ぶ者がある〕 35 ◯加地邦雄委員長 ないようですので、以上で本件質疑を終わります。  それでは、本請願については、どのような取り扱いにいたしましょうか。     〔「継続」と呼ぶ者がある〕 36 ◯加地邦雄委員長 ただいま新宮委員の方から継続審査という意見がございましたが、御異議ございませんでしょうか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 37 ◯加地邦雄委員長 御異議ありませんので、継続審査と決定いたします。  次に、継続審査中の請願番号第四号の一「私立幼稚園に対する県費補助大幅増額を要求する請願」外二件を一括して議題といたします。  この際、何か質疑はございませんでしょうか。     〔「なし」と呼ぶ者がある〕 38 ◯加地邦雄委員長 特にないようですので、これらの請願の質疑を終わります。  それでは、これらの請願については、どのような取り扱いにいたしましょうか。     〔「継続」と呼ぶ者がある〕 39 ◯加地邦雄委員長 ただいま井本委員から継続審査という意見がございましたが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 40 ◯加地邦雄委員長 御異議ありませんので、継続審査と決定いたします。  次に、陳情についてでございます。陳情番号第七七号の一「第五十六回九州地区地域婦人大会決議に基づく陳情(要望一に関する事項)」外三件をお手元に配付しております。御確認願います。  これらの陳情について、特に執行部の意見を求めませんが、この際、何か意見等はございませんでしょうか。     〔「なし」と呼ぶ者がある〕 41 ◯加地邦雄委員長 特にないようですので、以上で陳情は終わります。  次に、議案審査を行います。  本委員会に付託されております議案は、お手元配付付託議案一覧表のとおり、六件であります。  最初に、第一九六号議案「平成十六年度福岡県一般会計補正予算(第三号)」所管分を議題といたします。執行部の説明を求めます。宮崎私学学事振興局長。 42 ◯宮崎私学学事振興局長 一九六号議案「平成十六年度福岡県一般会計補正予算」の私学学事振興局所管分について、御説明いたします。お手元の資料、平成十六年度補正予算に関する説明書の五十五ページをお願いいたします。  五十五ページの十款教育費八項大学費二目女子大学費におきまして、三千四百五十九万一千円の増額をお願いしているところでございます。これは学術研究費として、産学連携の推進を図るため、福岡女子大において、企業等からの依頼に基づく受託研究を実施するための経費でございます。  説明は、以上であります。よろしく御審議のほどをお願いいたします。 43 ◯加地邦雄委員長 林委員。 44 ◯林 裕二委員 今、女子大において、産学連携の研究をするのに補正予算をというお話であります。大変結構なことと思われますが、もうちょっと具体的に、どういった分野で、どういうふうなことで、どういう成果が期待できるかですね、これはいいことですから、ちょっと力強く話してみてください。 45 ◯加地邦雄委員長 服部学事課長。 46 ◯服部学事課長 御説明を申し上げます。平成十六年度の今回の受託研究等でございますが、女子大の人間環境学部の方の研究が主なものでございます。内容的には、アミノ酸等の研究がございますが、これは閉経後の女性の骨粗鬆症ですか、そういうものに対する研究でございますとか、あるいはかつおぶしだし素材の健康に果たす役割についての研究、そういったものもございます。また、そのほかでは、アルツハイマー病の原因と考えられておりますベータ・アミロイドの研究でありますとか、これはまたNEDOの方のプロジェクトにかかわるものでございますが、燃料電池システムにおきます水素を製造するための、それを効率よく分離していくと、水蒸気から水素を取っていくと、そういうふうなシステムの開発、そういうふうなものがございまして、県民の皆さんの健康、あるいは科学分野における貢献というものが大いに期待されるものであると考えております。 47 ◯林 裕二委員 説明いただきまして、いずれもこれからの医学、また健康、そういったものにかかわる、非常に大切な研究であると思われます。力を入れて、研究体制をしっかりつくってあると思いますけれども、推進していただきたいということが、お願いであります。  それから、水素の抽出ですね、燃料電池化ですか。議会でも議論になっておりますように、福岡県は水素の研究を九州大学等々と連携して、その推進体制の確立を、今しています。それと関連がですね、水素というだけで、詳しくわかりませんけれども、恐らく水素をどうやって大量につくるかと、取り出すかといったことが、その九大等がやってある研究では、大きな課題になってくるんだろうというふうに、ちょっと私は思っているんですよ。そういったこともございましてね、今女子大でやられている水素の抽出ですか、取り出す、つくり出すというのかな、その研究等を、今福岡県等が進めております、その研究推進体制、そことの連携をできるのかどうか、ちょっと調べてみて、もしできるんだったら、進めていただくように、これはお願いをさせていただきたいと思います。後で、御報告してください。 48 ◯加地邦雄委員長 そのほかございませんでしょうか。佐藤委員。 49 ◯佐藤正夫委員 林先生と同じような意見になるかもしれませんが、やっていただくのは結構ですし、寄附金が一千六百五十万、大きな、多額な寄附金を持っているみたいですが、女子大で、それだけのことができる施設、設備等はどうなんですか。期待されとるから出とるんでしょうけれども、現実は。 50 ◯加地邦雄委員長 服部学事課長。 51 ◯服部学事課長 先生御指摘のように、非常に女子大学の方の建物は、建って三十数年ということでなっておりますが、研究のための備品等につきましては、この受託費、あるいは奨学寄付金の中からも手当てできるということになっておりますので、直接的に必要なものは、予算の中で措置させていただきたいと考えております。 52 ◯佐藤正夫委員 先ほど詳しい説明があった、すごい大きな課題じゃないですか、物すごい。大きな課題の割には少ないなあという気もせんでもないと思うんですね。 53 ◯服部学事課長 説明が不十分な点もあったかと、申しわけございませんが、研究によりましては継続的に企業等からいただいているところでございます。そういうことで、年によって、そういう備品費もございまして、あとはその備品を使った研究をやっておるというものもございます。 54 ◯佐藤正夫委員 今まで、これだけぼーんと研究費が、寄附金だとか、今まであったんですか。 55 ◯服部学事課長 本年度の当初予算一千二百万ぐらい計上いたしておりましたが、これは十五年度の大体実績見合いがございまして、本年度のように大きな額というのは、今まではございません。 56 ◯佐藤正夫委員 終わりますが、それだけ期待されとるということなんですかね。すばらしい人材がいるということなんですかね。 57 ◯服部学事課長 複数の先生方に取り組んでいただいておりますが、この中でも、我々も名前を存じ上げているというか、有名な先生は、栄養の方では早渕さんという女性の教授の方がいらっしゃいます。こちらはプロ野球のホークスの選手の方の栄養アドバイザーもされておると。それからまた、先ほど林先生の方からも御指摘がございましたが、水素の分離の問題でございます。こういうものを取り組んでいらっしゃるのは、実は本年度の四月から九州大学の方から来ていただきました草壁教授がいらっしゃいます。そのほかにも、納豆菌の研究で、福岡県の産業デザイン協議会ですか、あちらから優秀賞をいただいた製品を開発した白石先生と、そういうふうな、熱心に取り組んでいただいておる人材がいらっしゃいます。 58 ◯加地邦雄委員長 そのほかございませんでしょうか。     〔「なし」と呼ぶ者がある〕 59 ◯加地邦雄委員長 ほかにないようですので、以上で第一九六号議案所管分に対する質疑を終了いたします。  次に、第一九八号議案「市町村の合併に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について」所管分を議題といたします。執行部の説明を求めます。中原総務部長。 60 ◯中原総務部長 第一九八号議案「市町村の合併に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について」所管分を御説明申し上げます。お手元の委員会資料の一ページをお願いいたします。  この条例は、市町村の合併により市町村名が改められること等に伴いまして、福岡県公の施設の設置及び管理に関する条例等関係いたします条例につきまして、施設の所在地の変更など、規定の整理を行うものでございます。なお、本委員会で御審議いただきますのは、高等学校等の所在地を定めた「福岡県公の施設の設置及び管理に関する条例」でございます。資料の六ページから七ページに新旧対照表を載せておりますので、お願いいたします。  まず、高等学校でございますが、福間町と津屋崎町の合併によりまして、福岡県立光陵高等学校の所在地が福津市に変更になること等によりまして、福岡県立光陵高等学校外六校の位置に係る規定の整備を行うものでございます。  同様に、盲学校等では福岡県立柳河盲学校と福岡県立田主丸養護学校を、社会教育施設関係では福岡県立夜須高原野外活動センターと福岡県立ふれあいの家北筑後の位置を、それぞれ改正するものでございます。
     なお、この改正規定は、それぞれの合併の日から施行する予定でございます。  以上、よろしくお願いいたします。 61 ◯加地邦雄委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はございませんか。     〔「なし」と呼ぶ者がある〕 62 ◯加地邦雄委員長 特にないようですので、以上で第一九八号議案所管分に対する質疑を終わります。  次に、第二〇八号議案「福岡県立学校授業料等徴収条例の一部を改正する条例の制定について」及び第二〇九号議案「福岡県立高等学校通信教育入学料及び受講料条例の一部を改正する条例の制定について」は、関連がございますので、一括して議題といたします。執行部の説明を求めます。中原総務部長。 63 ◯中原総務部長 それでは、第二〇八号議案「福岡県立学校授業料等徴収条例の一部を改正する条例の制定について」、御説明をさせていただきます。  今回、授業料等の改定をお願いいたしておりますが、これは平成十六年四月から国の地方交付税の単価が改定されましたことから、本県県立高等学校等の教育の充実を図るためにも、適正な受益者負担をお願いする必要があるという考えに基づきまして、改定の提案をさせていただいておるところでございます。  お手元の委員会資料の八十六ページをお願いいたします。本資料は、今回改正をお願いしております県立高等学校の全日制課程、定時制課程及び専攻科の授業料の改正案と現行条例との新旧対照表でございます。下段の現行に対しまして、上段が今回の改正案でございます。  第二条の授業料についてでございますが、一の全日制課程及び三の専攻科の授業料につきましては、地方交付税単価改定から一年おくれ、かつ学年進行で現行の月額九千三百円から国の基準単価どおりの九千六百円に改定するものでございます。  次に、二の定時制課程の授業料につきましては、働きながら学ぶ生徒の経済的負担を考慮しまして、地方交付税単価より一段階前の平成十三年度交付税単価に合わせまして、イの単位制による課程以外の課程は月額二千四百円から二千五百円に、ロの単位制による課程につきましては、一年で履修するもの及び半年で履修するものにつきましては、それぞれ一単位につき月額百三十円及び二百六十円に改定するものでございます。なお、定時制課程の科目履修生の聴講料につきましても、同様の考え方に基づきまして、年額千五百六十円に改定するものでございます。  なお、入学料及び入学選考料につきましては、今回は地方交付税単価が改定されておりませんので、改定を行わないものでございます。  次に、第二〇九号議案「福岡県立高等学校通信教育入学料及び受講料条例の一部を改正する条例の制定について」でございますが、先ほどと同様の趣旨に基づきまして、改定をお願いいたしておるところでございます。  委員会資料の八十七ページの新旧対照表をお願いいたします。改定内容でございますが、働きながら学ぶ生徒の経済的負担を考慮いたしまして、地方交付税単価より一段階前の平成十三年度交付税単価に合わせ、一単位につき二百八十円を二百九十円に改定をお願いするものでございます。  以上、県立高等学校等授業料の改定内容について御説明をさせていただきましたが、今回の改定につきましては、平成十四年改定から三年ぶりの改定でございまして、平成十七年四月一日から施行し、新一年生から適用することといたしております。どうぞよろしく御審議のほど、お願いいたします。 64 ◯加地邦雄委員長 以上で、説明は終わりました。  これより質疑を行います。井本委員。 65 ◯井本邦彦委員 二〇八号議案、二〇九号議案の料金の値上げについての反対じゃございませんけれども、単価を上げることによってですね、いろいろ決算あたりを見ますと、授業料の未納、これがある程度出てくるんじゃないかと。今の現状の中でも、かなりの未納がございますので、その辺についてどのように考えてありますか。 66 ◯加地邦雄委員長 武田財務課長。 67 ◯武田財務課長 お答えいたします。県立学校の授業料等の収入未済額でございますが、平成十五年度の決算で申し上げますと、二百三十二万一千円が収入未済となっております。この分につきましては、学校から各生徒、保護者等に納入の督促を行いまして、現時点では百三十万ぐらいに減少になっております。 68 ◯井本邦彦委員 そういうところも十分配慮しながら、単価改定についても、今後も努力していただきたい。私は反対するものじゃございません。以上です。 69 ◯加地邦雄委員長 新村委員。 70 ◯新村雅彦委員 今、井本委員がおっしゃったように、これを反対とかいうことではないんですけれども、これは要望になろうかと思うんですけれども、交付税の算定替えのたびに、こういうふうになっていると。しかも前に落として、一年間猶予していると、学年進行ということですから、理解できます。だから、そういうふうな受益者負担ということで言えば、やむを得んかなあという思いがあります。  そこで、要望なんですけれども、受益者負担ですから、保護者からいただく授業料でございますので、今までもそうだったろうと思うんですけれども、極力上がった分というんですか、さまざまの諸般の事情はあろうかと思うんですけれども、子供のために、実質的な子供の教育に対して、その三百円が生かされるようにということを要望だけしときたいと思います。 71 ◯加地邦雄委員長 要望ということでよろしいですか。佐藤委員。 72 ◯佐藤正夫委員 関連しますけれども、先に言われたんですが、過去もこうやって一年おくれで上げてきたじゃないですか。そのたびに、僕は文教委員会におるたびに、たしかこういう議論になって、子供たちの教育のために使っていただきたいですよということを、ずっと常々委員会でも要望してきましたけれども、過去は上がった分を、例えばどういうふうに使ったんですか。我々にわかるように言うてもらったらね、理解をしやすいと思うんですが。 73 ◯加地邦雄委員長 武田財務課長。 74 ◯武田財務課長 授業料の改定に伴います増収分につきましては、これまで、すべて生徒の良好な教育環境整備の改善・充実や特色ある学校づくり等の推進に活用してきたところでございます。具体的には、前回十四年度の改定時では、教育環境の整備・充実といたしまして、情報教育用のソフトウエアの整備、また学校教育の活性化のためのレインボープロジェクト事業等にも充当させていただいております。  また、その前の改定、十一年度の改定におきましても、同様にパソコンの整備、インターネットの接続などの情報機器の整備や学校活性化のための推進に充当させていただいているところでございます。 75 ◯佐藤正夫委員 今年度上げたら、どれぐらい増収になるんですか。 76 ◯武田財務課長 十七年度からの改正でございまして、学年進行という形でとらせていただいておりますので、まず十七年度の新入生から対象になるということで、十七年度につきましては約八千三百万、これが年次学年進行でいきますので、十八年度が一億六千五百万、三年目で二億五千万と、トータル四億九千八百万の増収を見込んでおります。 77 ◯佐藤正夫委員 何で、そういう年次で聞いたかというと、要するに大学とか、いろんなところは物価スライド制とかあるわけですよ。その実施する学年をいつにするかなんて、よく大学の中で議論、僕らのときもありましたけれども、その年の一年生からやるのか、もう入学している人から全部やるのか、それか、もしくはもう物価スライド制で上げていくのか、これは交付税ですから、ちょっと意味が違うんでしょうけれども、要するに来年の一年生から上げるわけですから、今の既存の一、二年生は上がらないということでしょう。その中で、先ほど言った受益者負担という言葉、これは安易に使えないですよね、そういう意味ではね。意味がちょっと違ってくると思いますよ。だから、安易に受益者負担という言葉を出すよりも、先ほど井本先生が言われたように、例えばそういうことが原因で、やっぱり授業料の未納が起きるというようなことがないようにですね、やっぱり学校現場の方でもしっかりとその辺は説明を、保護者もそうですが、通信制の方であれば、当然当事者もそうです。そういうことを、しっかり説明をしてあげていただきたい。そして、なおかつ、こういうふうに使うものですよ。交付税が措置をされて、一年おくれで、ただ単純に今までの経緯を見ますとね、単純に上げてきよるわけですよ、一年おくれで。これは、逆の議論をしたら、三年おくれでもいいじゃないかと、もしくは、その上がった瞬間上げてもいいじゃないかという議論もあるんですよ。だから、そういう意味では、しっかりと現場の方で御説明をしていただきたいと思います。  授業料の未納については、各現場、非常に一生懸命、熱心に取り組んでいらっしゃいます。それは痛切に、僕も感じます。ですから、なおのこと、その辺の説明をしっかりしていただきたいと思います。どうですかね、武田さん。 78 ◯武田財務課長 授業料の滞納の問題につきましては、各学校では授業料に対する生徒や保護者の納入意識を高めるために、まず入学のしおり等を利用しまして、この資料を配付して、機会あるごとに授業料の納期内納入に対しまして、啓発を行っておるところでございます。 79 ◯佐藤正夫委員 先ほど、受益者負担ということがありましたけれども、逆に自己責任というのもありますので、安易に教育的配慮という言葉を使わないようにですね。例えば授業料未納のまま卒業して、卒業証書をいただくというケースだってあろうかと思います。そうすると世の中に出たら、決していいことじゃないですよ。だから、その辺は、やっぱりしっかり、それも教育だと思いますよ。だから、それも含めて、しっかり説明をしていただいて、こういうふうに使っているんですよ。だから、受益者負担なんですよ。だから、当然納入すべきなんですよ、自己責任があるんですよということを、しっかり学校の方でも、校長先生は非常につらい判断になるケースもあろうかと思いますが、そこはしっかり、逆に教育的配慮をとっていただければと、このように思います。よろしくお願いします。 80 ◯加地邦雄委員長 そのほか。豊沢委員。 81 ◯豊沢一男委員 まず、教育長を含め、現状認識について、ちょっとお尋ねしたい。これは三年に一回ね、一年おくれでずっと上がってきよる。僕は三年前もね、同じようなことを言ったと思うが、やっぱり日本の経済が完全に回復してない。非常に厳しい、まだ状況の中にある。そういう中で、お父さん方が、お母さん方も、パートも含めて、リストラに遭っとる家庭というのは、まだまだあるんじゃないか。そういう状況の中で、まあ一年おくれよと、学年進行よと、だから三百円という議論についてですね、どういう認識を持っておられるのか、まずお尋ねします。これは課長でよかったら、どうぞ。 82 ◯加地邦雄委員長 武田財務課長。 83 ◯武田財務課長 経済状況から申し上げますと、国の方の月例報告等によりますと、弱いながらも景気回復の傾向が続いているというような状況にあって、九州経済におきましても、九州地域の経済は厳しさは依然残るものの、緩やかに改善が続いている。しかしながら、雇用面におきましては、完全失業率がわずかに改善しているとは言いながら、若年層を中心に厳しい雇用環境が続いておりまして、依然として厳しい情勢であるというふうに認識しております。そういった状況の中で、今回授業料等の改正をお願いしているわけですが、まず授業料の改正の考え方といたしましては、やはり受益者負担の原則に基づきまして、額を徴収するという観点、または他県の改定の状況等も踏まえ、またこれまでの議会での御議論も踏まえまして、総合的に検討いたしまして、今回改正の条例案を提案させていただいているところでございます。 84 ◯豊沢一男委員 今は、公立の三百円の値上げを中心に議論をしておりますが、この影響というのは、私学にも起こってくるんじゃないか。そうすると、今、公立高校の授業料と私学の授業料は、どれぐらい格差があるんですか。 85 ◯武田財務課長 十六年度で申し上げますと、私どもがつかんでいる数字は、公立高校が九千三百円、全日制で。私立高等学校で授業料の高い、低いがございますが、平均しますと二万二千五百円弱かなあということになりますと、約二・四倍程度だと見ております。 86 ◯豊沢一男委員 公立高校の三百円の値上げで、私学がここでとどまって、格差が圧縮をしたというような現状が保てれば、僕はある程度理解をせざるを得ない。だけれども、公立高校が上げたら、私学も苦しいわけですから、便乗してという言葉は適切でないかもわからんが、値上げをする。こういうような現象が起こってきたら、そこの家庭というのはね、公立の家庭の子よりも、まだ厳しいわけですよ。そういうことを考えたときに、僕は三年前も言ってきたが、やっぱり子供さんは、公私は別にして、一生懸命高等学校に学んで、立派な成人になろうと、こういうことで勉強しよる。一方では、やっぱり経済の犠牲になって、お父さんリストラにかかって、授業料が払えんような状態になる。今、授業料の滞納は何カ月ですか、三カ月かね。 87 ◯武田財務課長 条例上から申し上げますと、三カ月以上滞納した場合は出席停止することができる旨の規定がございます。 88 ◯豊沢一男委員 原則は三カ月、三カ月ぐらいはね、もうすぐたつわけですよ。そうすると、子供さんは家庭の事情、お父さんの事情をよく知っていますから、もう僕は学校をやめて、我が家を加勢しようかというような状況が起こってきとる家庭もあるわけです。親にしてみたら、三度の食事は二度にしてでも、この子だけは高等学校を卒業してもらいたい、その願いと気持ちはあるわけですね。こういうような関係も、やっぱり現状認識の中にはぴしゃっとね、僕は入れて、提案をしてもらいたい。公立高校で、ここ三、四年の間に、そういう家庭の事情で子供が中退をした。こういうことはありますか。まあ、私学も一緒、そういう状況があるかどうか。 89 ◯武田財務課長 公立高等学校の場合でございますが、平成十三年度は経済的な理由で中途退学された方は四十名、それから十四年度で申し上げますと三十一名、十五年度で二十九名、若干減少傾向にあります。 90 ◯豊沢一男委員 私学は。 91 ◯加地邦雄委員長 西村私学振興課長。 92 ◯西村私学振興課長 私立学校の方の経済的な理由ということで、中途退学等をした生徒さんでございますけれども、平成十三年度が三百三十三名、十四年度が二百九十九名、十五年度が二百四十八名となっております。 93 ◯豊沢一男委員 今ね、僕は、やっぱり日本経済の犠牲になって、子供さんも犠牲になっている。これを黙って見逃して、本当にいい教育環境の中で、子供さんにしっかりした勉強をしてもらおう。そういう考え方に、結果的には裏切るようなことが出てきておるわけやな。これを救済をするのもね、僕は学校である。そういう事情によって、どうしても月謝が払えん。そういう子供に対しては、救済措置があるでしょう、減免の。今の数と年限を言ったように、その中でどれぐらい学校に救済措置の相談に父兄があらわれたか、校長が受け付けたか、相談に乗ったか。どんな状態ですか。 94 ◯加地邦雄委員長 武田財務課長。 95 ◯武田財務課長 学校現場での相談件数等というのは、こちらでは把握はいたしておりませんけれども、今年度で授業料の減免、要するに経済的な理由、または授業料の減免等規則等を設けておりますので、それで生活保護とか、所得税の非課税世帯とか、市町村民税の非課税世帯等、やはり経済的な理由になるかと思います。この部分の減免措置をやっている方々については、今年度の十一月末で一万八百人余です。これに対する生徒数というのが、全日制、定時制、専攻科等をあわせますと、八万四千五百名余ですので、約一二・八%程度になっております。 96 ◯豊沢一男委員 それは減免。 97 ◯武田財務課長 はい。 98 ◯豊沢一男委員 それだけね、僕は数聞いて、こんなにあるかなあというふうに思った。その減免の理由は、何ですか。 99 ◯武田財務課長 ちょっと、先ほど申し上げましたけれども、まず一番減免の理由として多いのは、児童扶養手当を受けられている世帯については、減免するような旨の規定を設けております。次に、市町村民税、所得税の非課税世帯等が、次いで多いような状況になっております。 100 ◯豊沢一男委員 私学は、どんなふうかね。 101 ◯加地邦雄委員長 西村私学振興課長。 102 ◯西村私学振興課長 私学も制度的には同じでございますけれども、授業料軽減補助というのをとっております。十五年度でいきますと、約六千七百九十七名が、この助成の適用を受けられております。総生徒の占める割合としましては、一一%程度というふうになっております。 103 ◯豊沢一男委員 僕は、今現実を聞いてね、やっぱり本当に中身の厳しさというものを感じたわけですが、冒頭言ったように、この生徒たちも、公と私の入り口は違っても、勉強したいという気持ちは変わらない。高等教育を学ぼうという意欲は変わらんわけです。それが、途中で経済的な理由という一言で、全部挫折をしてしまう。このことは、やっぱり今まで教育委員会の中でも議論されてきたように、伸び伸びと明るく素直な子供をつくって、立派な社会人にしようじゃないかということに逆行するんじゃないか。そんな子供がまじめにやればいいけれども、やっぱり非行に走る子供は多い。そういうことを考えたらですね、僕は、ただ単に国の改定に伴って、一年おくれて学年進行だから値上げを認めてくださいという、単なる値上げの提案というものについては、いささか僕は僕なりの不満がある。上げた以上は、それに値をするような教育現場、これをつくっていただくのが値上げの趣旨じゃないですか。三年に一回値上げをしても、何もそういう子供に対して波及効果がない。そういう値上げやったら、もう値上げせんでいいじゃない。だけれども、これは、やっぱり国の改定に準じて、一年おくれで上げにゃいかん。ここで上げんやったら、また交付金が少なくなる。状態が厳しくなる。だから、三百円認めてください。僕は三百円を認めることについて、反対はしません。上げたから、それでよしということじゃない。この上げた財源は、御案内のように、一般財源には入らん。県教育委員会に直接入る。そうしたら、今も質問があったように、学年進行であっても、最終的には大きな金になるわけだから。目に見えた、生きた値上げの財源が、ああ、ここに生かされたか。こういうものがないと、値上げをしても、私は値上げだけの問題である。家庭に負担をかけるだけである。こういうことにつながっていくんではないかなあというふうに思いますよ。だから、きょうも、ちょっと佐藤委員の方からも指摘されたように、それだけ大きな財源ですから、やっぱり目に見えた活用、さすが県教委はすばらしい事業をやってくれよる。だから、若干経済情勢がどうあろうとも、我々は子供の将来のために、学校のために、やっぱり理解せざるを得んなと、こういうものに、僕はやっぱり結びつけなくちゃならん。ぜひ、そういうことを含めて、また三年後値上げやけんね、わかる。この三年間何やったかと、こう言われたときに、はあ、とか何とか言わんようにね。ぜひ、その辺はしっかりと、今県の財政が厳しい状況、その厳しい中での大切な財源ですから、やっぱり生きたお金にしていただきたい。  それと、私学の方はですね、これはお願いにもなるんですが、これは何回か上がってきた中でね、やっぱり私学も苦しい、厳しいからですね、何らかの形で値上げが、変更がありよるんじゃないかと。いわば本体の授業料は上げると、すぐ目につく。これは、やっぱり上げられんと。だけれども、ほかの設備の関係とか何とかでね、やっぱり家庭に負担をかけるような結果が、関連して起こってくる可能性はあるし、起こってきとる、今までに。多いとは言いませんけれどもね。だから、私は公が値上げをしても、それに準じて私が値上げに同調していく。公立が上げたからいいじゃないかというようなことじゃなくて、やっぱり、そこでしっかりと私学の方でも指導をしていただいて、今でも格差はもう精いっぱい開いておるわけですから、この格差が、さらに開かないように指導をしていただきたい。どうしても、私学で、いや、そんなことを言っても無理よということであるなら、やっぱり補助の問題についても、角度を変えて議論をせにゃいかんと、そういうことになるんじゃないか。ですから、私は三年前も値上げするときに言ったのは、私学も厳しかろうと、どうしてもやれんというときには、県単を考えんかと、こういう話もしましたよ。だけれども、その効果は全くない、不発弾や。今度も、そういう現象が起こってくる。起こってきたときには、局長、やっぱりあなたも子供のためには変えがたいものがある。そういうことを考えたら、どうしてもやれんという状況だったら、県単の要求ぐらい実現するか、せんかは抜きにして、やっぱりやる。そこまで、県が頑張っとるんなら、家庭も、私どもも応分な負担をしてでも子供のために頑張ろう。こういうことになると思う。そういうことを、私は今回は強く、教育委員会、私学も含めて、問題の提起といいますか、要望といいますか、こういうものを含めて、申し上げて、この三百円の考えについては、了承をしていきたいというふうに思います。 104 ◯加地邦雄委員長 そのほかございませんか。新開委員。 105 ◯新開昌彦委員 不測の事態で、これだけやめられているという人数を見まして、びっくりしたわけですけれども、本県の場合は緊急採用奨学金というものですかね、これは県の奨学会では、把握はできないんですかね。 106 ◯加地邦雄委員長 平野高校教育課長。 107 ◯平野高校教育課長 日本育英会の方で、緊急採用奨学金をやっておりまして、平成十五年度の実績で申し上げますと、福岡県内では二百十四名が、この緊急採用奨学金を利用しております。 108 ◯新開昌彦委員 経年ではわかりませんか。十三、十四、十五とわかりますか。 109 ◯平野高校教育課長 手元にございません。 110 ◯新開昌彦委員 私学の方はわかりますか。 111 ◯平野高校教育課長 これは私学も含めた数字でございます。 112 ◯新開昌彦委員 二百十四人。 113 ◯平野高校教育課長 二百十四名でございます。 114 ◯新開昌彦委員 これは奨学会の方に来年度から、奨学会の方が大きくなってきますよね、総予算でですね。その要望でありますけれども、こういった高校を、困窮のために学校をやめなきゃいけないという、そういった子供たちがたくさん出てきているわけでありますので、その実態をきちっと踏まえた上で、県の奨学会の考え方、また充実の仕方をしっかりと考えて理解していただきたい。一つ要望させていただきます。よろしくお願いします。 115 ◯加地邦雄委員長 そのほかございませんでしょうか。     〔「なし」と呼ぶ者がある〕 116 ◯加地邦雄委員長 ほかにないようでございますので、以上で第二〇八号議案及び第二〇九号議案に対する質疑を終わります。  次に、第二一〇号議案「福岡県文化財保護条例の一部を改正する条例の制定について」及び第二一一号議案「福岡県文化財保護審議会条例及び福岡県教育委員会事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例の制定について」は、関連がございますので、一括して議題といたします。執行部の説明を求めます。中原総務部長。 117 ◯中原総務部長 それでは、第二一〇号議案「福岡県文化財保護条例の一部を改正する条例の制定について」、御説明を申し上げます。  改正の理由でございますが、県指定文化財の適切な管理を図るため、管理団体による管理等について必要な事項を定めるとともに、「文化財保護法の一部を改正する法律(平成十六年法律第六一号)」の制定に伴いまして、所要の規定の整備を行うものでございます。  委員会資料の九十一ページの第八条、管理団体による管理をごらんいただきたいと思います。改正の概要でございますが、まず一点目、県指定有形文化財及び県指定史跡名勝天然記念物について、所有者が判明しない場合等における管理団体の指定、解除等を定めるものでございます。二点目は、八十九ページをお願いいたします。目次を付するとともに、条文中で引用しております文化財保護法の条に移動が生じたことに伴い、規定の整備を行うものでございます。それから、三点目に、条文中の字句の整理を行うものでございます。  施行期日でございますが、平成十七年四月一日でございます。  続きまして、第二一一号議案「福岡県文化財保護審議会条例及び福岡県教育委員会事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例の制定について」、御説明申し上げます。  委員会資料の百六ページをお願いいたします。改正理由でございますが、文化財保護法の一部を改正する法律(平成十六年法律第六一号)の制定に伴い、所要の規定の整備を行おうとするものでございます。  改正の概要でございますが、条文中で引用している文化財保護法の条に移動が生じたことに伴い、規定の整備を行うもの。二番目に、条文中の字句の整理を行うものでございます。  施行期日でございますが、平成十七年四月一日でございます。  以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 118 ◯加地邦雄委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はございませんでしょうか。     〔「なし」と呼ぶ者がある〕 119 ◯加地邦雄委員長 特にないようですので、以上で第二一〇号議案及び第二一一号議案に対する質疑を終わります。  これで、本委員会に付託されました全議案の質疑を終了いたします。  次に、報告事項に入ります。「県立高校再編整備計画の進捗状況について」、執行部の説明を求めます。森山教育長。 120 ◯森山教育長 県立高校の再編の整備計画の進捗状況につきまして、御報告を申し上げます。  この県立高校の再編整備につきましては、文教委員会の委員の皆様方の御理解と御協力をいただきまして、これまで着実に、この計画を実施してまいったところでございます。平成十五年四月には、青豊高校を始めといたします六校の新高校、それから平成十六年四月には、育徳館中学校を始めといたしまして、三校の県立中高一貫教育校を開校いたしますとともに、来年四月には、本日その整備方針について報告申し上げます、嘉穂総合高校を始めといたします五校の新高校の開校を迎えることといたしておるところでございます。  この中で、この嘉穂総合高校につきましては、昨年の十一月の設置計画におきまして、開校に当たっての設置場所は嘉穂中央高校の校地とするが、今後その教育環境整備のあり方を検討すると公表をいたしまして、以来、教育委員会におきまして、鋭意検討を進めてまいったところでありますが、このたび、お手元に県立高校再編整備計画の進捗状況についての二の整備方針に書いてありますとおり、同校につきましては、平成十九年度中を目途に桂川町の土師多目的公共用地に新築移転をすることといたしました。このことに関しまして、私の方から学校の概要や検討経過等を含めまして、御説明をいたしまして、御報告を申し上げたいと思っております。  この嘉穂総合高校におきましては、先端的な産業分野で活躍をして、旧産炭地の浮揚を担う人材を育成するということを基本にいたしまして、三学年二十一学級八百四十人の規模によりまして、生徒の多様な進路希望等に対応した教育を展開するということにいたしておりまして、普通科及びIT、ロボット、生物生産関係の専門学科を設置をいたします。そして、この学科間相互の科目選択を取り入れた複合的で、柔軟性のある教育を行うということを大きな特色といたしております。  このため、実際の日々の教育活動におきましては、学科を越えた教科、科目の選択履修を可能にいたしましたり、あるいは地元の大学とか、研究機関、産業界と密接に連携をしたりすることなどによりまして、生徒の移動、あるいは大学などの関係者の出入りが頻繁になってまいりますことから、その施設整備につきましては、普通教室とか、特別教室、あるいは実習施設等を機能的に連結をさせまして、一体的に配置をするということが必須の条件となってまいるわけでございます。しかしながら、この現在の嘉穂中央高校の校地につきましては、敷地面積は十分ではございますけれども、最大で十五メートルという著しい高低差のある地形でありますことから、こうした施設の一体的整備ということが難しい状況にあるわけでございます。また、この本校は、過去、学科の改編の都度、空きスペースに増築を繰り返してきたという事情がありまして、既存の校舎、実習棟などが分散配置されております。また、その中に、さらに昭和三十年代に建築された本館棟などを始めといたしまして、老朽化した建物と、最近建築された建物が混在をいたしております。このため、来年度、再来年度と在籍をいたします現在の嘉穂中央高校の在校生の教育活動に支障を来さないように、新高校の新しい施設を機能的に整備をするということは、実際上困難であるわけでございます。このため県教育委員会におきましては、嘉穂中央高校の校地で実施可能な施設整備内容や問題点を踏まえながら、この新築移転の必要性、あるいは可能性、そして移転する場合の候補地につきまして、敷地の状況とか、立地条件などの基本的事項だけではなくて、新高校の構想への適合性につきましても、精査をいたしました。さらに、この移転のスケジュール等も含めまして、新築移転の具体的な妥当性について、さまざまな観点から慎重に検討を進めてまいったわけであります。そして、その結果、この嘉穂総合高校の新しい構想にふさわしい教育環境の整備を適切に行いますためには、新築移転することが不可欠であるということ。それから、新築移転による教育環境の整備が、新しい学校に対する地元の期待や要望に、よりよくこたえる方策であるということ。それから、この候補地であります、桂川町の土師多目的公共用地は県有地でありまして、約十一万平米のほぼ整った形、整形で、平坦な敷地が確保できるということから、新高校の構想にふさわしい施設整備が可能であることなどの検討結果を得たところでございます。  なお、この当該用地の安全性に関しましては、ボーリング調査を実施した結果では、地下に空洞、あるいは坑道跡というものがないということが確認をされておりますけれども、実際に、これは基礎工事を行う際には、さらに具体的な調査をいたしまして、施設との見合いで工法を工夫することによりまして、地盤の状況に応じた対応が可能でありまして、安全性に問題はないと考えております。  それから、嘉穂総合高校の今後の教育環境の整備につきましては、これまで文教委員会におきまして、子供たちに魅力ある教育環境を提供するために、早期に計画を決定をせよという御指摘をいただいたところでございます。教育委員会といたしましては、このことを踏まえまして、子供たちが希望する進路の実現に向けまして、生き生きとした高校生活を送ることができるような、魅力ある教育環境の整備を図っていくという観点に立ちまして、以上述べましたような検討を行いまして、桂川町土師多目的公共用地に新築移転するということといたしたものでございます。  今後は、この整備方針によりまして、着実にその実行に努めてまいりますとともに、中学生始め、保護者、地域の方々への適切な説明の実施、さらには地元の自治体等と十分連携いたしましての周辺環境整備及び通学利便性の向上に努力をしてまいりたいと考えております。  以上、嘉穂総合高校の新築移転に関します教育委員会の方針につきまして、御説明を申し上げたところでございます。文教委員会委員の皆様の御理解と御協力を、何とぞよろしくお願いを申し上げます。
    121 ◯加地邦雄委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はございませんでしょうか。新開委員。 122 ◯新開昌彦委員 何点かの質問をさせていただきます。私としては、大変残念な結果だなあと思うんでありますけれども、まず最初に、嘉穂中央高校ではできないという、その理由を今述べられましたけれども、いつできないとわかったんですか。 123 ◯加地邦雄委員長 清田企画調整課長。 124 ◯清田企画調整課長 昨年の十一月に、この計画を発表しました段階で、嘉穂中央高校の校地では、整備がなかなか困難であるという認識を持っておりまして、それを受けて検討をいたすということにしておりました。その中で、先ほど教育長が御説明しましたとおり、嘉穂中央高校での実現可能性、あるいはそのほかに可能性がないものかということを、今まで模索してまいりまして、今回私どもとして、嘉穂中央高校の校地で整備をすることではなくて、新しい場所で整備をするということが適当であるという、今回結論に至ったわけでございます。 125 ◯新開昌彦委員 ちょっと今までの決算特別委員会と、我々の小委員会等でもお話を聞いた中では、ちょっと違うんじゃないかなあと思いますけれども、私たちが聞いたのは、嘉穂中央も候補の一つ、桂川も候補の一つというふうに聞いていました。だめだとは聞いていません。 126 ◯清田企画調整課長 失礼いたしました。おっしゃるとおり、両方が候補地として、私どもは両方を検討して、今までまいりまして、そしてこの新しい学校づくりに適した場所は、今回この桂川の多目的公共用地であるというふうに結論を出したわけでございます。 127 ◯新開昌彦委員 ですから、いつできないとわかったんですか。去年の十一月じゃないんでしょう。今回。 128 ◯清田企画調整課長 今回、決定するに当たりまして、この両方の中で、こちらの方で整備する方が、私どもの構想理念に合うというふうに判断したわけでございます。 129 ◯新開昌彦委員 それと、知事保留もさせていただいてというか、答弁もいただいたときに、地元の意見を十分に考慮するというようなことをお聞きしました。そのときに、特に二市八町の合併がしきり直し、また、桂川町そのものは、この前住民投票がありまして、町長は辞職し、今議会が解散されておるわけでありますが、一つは桂川町にどういうふうな了解をとられたのか。それから、あと嘉穂中央から出ていくわけですから、飯塚市はオーケーなさったのか。それから、先月の十九日だったでしょうか、二市八町の首長会議があったときに、山田市とか、もう一つちょっと町の名前は忘れましたが、もう一つは、この要望書は破棄をし、そして消してはどうかという意見があったようでありますが、結局はこの要望書を継続をしてという方向になったと聞いておりますが、その二つの市、飯塚と山田と、それからもう一つの町、懸念を持っていらっしゃるわけでありますので、このことはきょうまでの間に、どういうふうな地元の合意を得られたのか。そこのところを、まずお聞きしたいと思います。 130 ◯加地邦雄委員長 清田課長、的確な答えをよろしくお願いいたします。 131 ◯清田企画調整課長 まず、今回の学校づくりにつきましては、地元の新しい学校を人材育成の拠点にしてほしいという御要望に、要望の中にも、そういうことは何度もおっしゃっておられましたので、こたえるものであるというふうに考えております。  また、おっしゃいました飯塚市、山田市、嘉穂町につきましては、今回私どもが決定するに当たりまして、私どもの今回の決定に至りました考え方を示しまして、御理解を求めておるところでございます。  また、この地元桂川町につきましては、これは、現在県有地でごさいますけれども、私どもの所管ではなくて、知事部局所管ということもございますので、一緒にこの使用についてのお話をさせていただいておるというところでございます。 132 ◯新開昌彦委員 今聞いていると、地元の首長、それから議会、いずれにしましても、御理解を、今いただいている途中であるという、そういう答弁と受け取っていいですか。 133 ◯清田企画調整課長 御説明した中では、首長さんたちには、大方御理解いただいているというふうに理解をいたしております。 134 ◯新開昌彦委員 いただいたということではない。いただいていると理解をしているだけですね。  もう一つ、それから子供たちですね、地元の。受けたいと言っていらっしゃる子供たち、それから父兄の方々、既にどういった方が受けたいというふうに言っていらっしゃるか、もうわかっていらっしゃると思いますが、この方たちには桂川に行くということが伝えられているんでしょうか。 135 ◯清田企画調整課長 今回、決定いたしましたので、これから直ちに、特に嘉飯山の中学校全校、この嘉穂総合高校できちんと説明をして、このような計画になって、今後桂川のところに新築移転すると、そして新しい学校の教育内容をきちんとやっていくということで、回って説明をするということにしております。 136 ◯新開昌彦委員 今、何人ぐらい受けたいと言っていらっしゃるんですか。 137 ◯清田企画調整課長 まだ、志願等は出てきておりませんし、中学校では三者面談の時期だろうと思っておりますので、具体的に何人受験予定者があるかということまでは、把握はできておりません。 138 ◯新開昌彦委員 把握できてないはずはないと思うんですけれども、まあ、いいですたい。  それと、今お聞きした中では、答弁を聞きました中身としては、知事が言っていた地元の要望、地元の意見等々をしっかりと聞いた上で判断をさせていただきたい。こういった答弁をされましたけれども、それには、ちょっとほど遠いのかなあと、私は今、そういう実感をさせていただきました。  それと、あとお金の件に関してですけれども、今一億三千万でしたか、実施設計と、それから基本設計がついているものでございますが、全体として四十億ぐらいですか、建物としてかかるのは。ちょっとお聞きしたいと思いますが。 139 ◯清田企画調整課長 これから設計をしてまいるわけですけれども、四十億程度新築の場合はかかるのではないかと見込んでおります。 140 ◯新開昌彦委員 あと、ボタ山が大体二十三メートルぐらい上に乗っかっております。先ほど、教育長の説明の中では、いろいろボーリング調査、これもやらなきゃいけない。これは当然のことでありますが、坑道は、ここ三カ所通っておりまして、見にくいと思いますが、この中にボーリングしたのが二カ所あるんですね。この黄色いところですね、こっちが坑道なんですよね。そして、ここは坑道なんですよね。学校が建つのはこっちですよね。坑道のある方に建つんですね、多分。反対ですか。まだ決まってないですか。 141 ◯清田企画調整課長 これから基本設計の中で配置等を決めていくことになります。 142 ◯新開昌彦委員 いずれにしても、半分以上は坑道がかかっています。ですから、坑道があるか、ないか。これはたった二カ所しかやってないわけですから、しかもN値なんか、全然とっていらっしゃらない。そういったボーリング調査でありますから、どこまでが安全なところである、何メートルまでが安全なのかというのがわかってないわけですよね。その中で、安全であると踏んで、これから工事をなさるということだと思います。ですから、される場合はですね、これはきちっとやっていかないと、坑道があるかもしれない。あった場合は、どういうふうな手当てをとればいいか、私は専門家ではないからわかりませんが、かなりの金額が出ることは間違いないと思います。  私ども決算委員会のときに使わせていただいた資料でありますけれども、民間の方に、こういったところでやるとすれば、高校が建つということでありますので、試算をしてもらえないかということで試算をしてもらいました。そうしたら、基礎だけでも、やっぱり五億は超えますという話をしました。今、四十億ですね、上物だけで。それに基礎等々を含めると、四十五億以上かかっていくであろうと。そうすると、すごい巨額の金額を、ここに税金をつぎ込むわけでありますので、この部分は安全なのかどうかを、もう一回調べなきゃいけないんじゃないのかと思うんですけれども、その辺はどうですか。 143 ◯清田企画調整課長 おっしゃるように、二本ボーリングをしておられまして、その中では空洞はなかったということなんですけれども、これから具体的に基本設計をして、配置が決まりますと、そこに基礎を打つ場所というのが、おのずから確定してまいります。その段階で、私どもとして、調査をしっかりとして、どのような工法をすることが一番この土地の状況に最適なのかということを判断して、しっかりとした工法をとってまいりたいというふうに考えております。 144 ◯新開昌彦委員 それは、坑道がないという前提でありますから、つぶれとったという前提でありますから、そういう答弁になるかと思うんですが、坑道があるとした場合は、かなり、どういった工法になるのかわかりません。もう、その坑道を埋めていかなきゃいけないんであれば、七十六メートル下まで掘って、そこで坑道をつぶしていくような、そんな工法になるのかもしれません。非常に、金額的にかかり過ぎるんじゃないかなあと、私はそういうふうに思いながら、今質問をさせていただいておりますが、お金の面、それから地元の合意、この二点でですね、ちょっと私は懸念をしております。しっかりと、もう一度きちっとした形で御報告をしていただきたいなあという、そういう思いがいたします。 145 ◯清田企画調整課長 今回、決定いたしましたので、地元の御意向等は事前にお聞きはしておりますけれども、これからしっかりと、この学校の教育内容、私ども万全にやっていきますということで、安全性の面も含めまして、御理解をいただけるように地元、あるいは中学生、保護者の方々に啓発、周知等を努めてまいりたいというふうに考えております。 146 ◯新開昌彦委員 地元を説明するためには、この土地は安全だということを調べなきゃいかんのじゃないかなあと、そう思うんですけれども、いかがですか。 147 ◯清田企画調整課長 私ども、これから具体的に着手してまいりますので、その時点で一番いいやり方というのを考えてまいりたいというふうに思っております。 148 ◯加地邦雄委員長 その他ございませんでしょうか。江藤委員。 149 ◯江藤秀之委員 私地元ですので、地元の事情という部分では、ほとんどのところに坑道があるというのは事実なんですよね。今、言われた学校だけじゃなく、僕の家の下もそうだし、大きい施設の下というのは、ほとんど坑道が通っていますので、それに対しては、清田課長が今言われるように、本当に安全性を高めていってもらいたい。特に、嘉穂高校というのもあります。あの下も、ほとんど坑道が入っているというのは事実ですので、住宅供給公社の分かな、あの下も全部通っているんですよ。事実、そういうところがありますので、その部分は、もう安全を確認されていると思いますので、私たち安心して住んでおりますので、子供たちも、多分安心して生活できると思います。  この案件につきましては、それこそ九月議会ぐらいからずっと設置場所、そしていろんな面について、関係があると思いますけれども、きょう教育長の方から設置場所を含めた説明をいただいたわけであります。そして、私の方地元でありますので、何よりも、この新高校への期待感というのを一番多く持っておりますので、ぜひとも、今後知事と一緒に二人で、うまくこの事業を成功させていただきたいと思っています。  そこで、最後になりますけれども、せっかくですので、ここで知事にですね、委員会の場で、この十四学区の嘉穂総合高校に対しての決意といいますか、決意表明みたいなものをしていただければと、私思うんですけれども、委員長、取り計らいできるでしょうか。     〔「その前に、まだ質疑があるかもしれない」と呼ぶ者がある〕 150 ◯加地邦雄委員長 そのほか質疑は。佐藤委員。 151 ◯佐藤正夫委員 お金かけたら安全よ、はっきり言って、今の議論を聞いていますとね。それは安全にできると思いますよ。ただ、早くするべきだと思うんですね。一つ言えるのは、先ほど教育長の説明をお聞きしましたけれども、その説明で、なぜ今になったのかというのは、さっぱりわからないですね。今の話でいけばね、この説明でいったら、なぜ今ごろ結論を出すのかなあと、逆に不思議でしようがない。今の状況で、この説明でいったら、もっと早く結論出ているはずですよ。これ教育長、つらつら言われたけれども、それだったら、なぜ今なんだろうなあと、もっと早くやっとけばよかったのに。結論が出なかった理由が、理由になってないような気がします。これはわかり切った話だもん。統廃合をやって、やろうと言ったときには、もうわかっている話だから、当然の結果、こうなったんでしょう、恐らく、今の説明でいけば。だったらね、なぜ今ごろになって、そういう説明をわざわざせにゃいかんのかなあと、僕は本当に不思議でしようがないですよ。基本構想だって、こんなものわかっていることだし、検討経過だって、こんなことは、もうその前からわかっていることだし、今これ説明せんでもいいよ、はっきり言って、と僕は思います、あえてね。前から議論、これ言っていますけれども、いち早く結論を出すべきものは早く出すべきと思います。今回、こういう形になったけれども、今までこういうケースないじゃないですか。こんな途中経過で、こうなりました、ああなりましたなんていうのは、今までにやってないですよ、この案件だけ。それは、確かに決算委員会でいろいろ議論になった経緯もあるでしょうけれども、本来なら、もっとびしっと言うべきところは言っていただいた方がいいと思います。それが、まず一点ですね。  それと、今の新開先生の議論をお聞きしていますと、どうも何か、一つ、二つの要素のある中で、三つ目の要素がありながら、何か右往左往してきたようなふうに聞こえるんですね、地元の問題にしても、何にしても、だと思います。だから、その辺をしっかり整理をしていただきたいと思いますね。早くやってくださいよ。  それと、お金の面で言うと、今四十億と言われたけれども、じゃあ坑道があって、お金かければいいですよ、摩擦杭だってあるんだから。途中でとめる方法だってあるんだから、別に何もN値が岩まで出なくても、やる方法はありますよ、深ければ深いほど、お金かかるから途中でとめる方法だってあるんですよ。要するに杭打つでしょう。ギザギサ、こう入れるんですよ。ギザギザ入れて、それは下がらない方法だってあるんですよ。摩擦杭というのがある。下がらないから、それは。そういう方法もある。確かに、あるんですよ。しかし、お金はかかるんです。そうすると、新開の先生の試算でいけば、基礎だけで五億。それは、五億かかるかどうかわかりませんけれども、じゃあ、もしそれが五億とか、六億とかかかったときには、検討し直すの。要するに、費用対効果の問題で考えたときに、それでもやるんですか、やらないんですかということを、多分言われているんだと思うんですね。だから、坑道があったって、安全にしようと思ったら、できるわけだから。しかし、それが異常に、見ますとね、あの広大なところで二本だけ、二カ所だけボーリングなんて、通常考えられない。通常ではありません。あれだけの広大なところにボーリング調査を二本だけしかなんていうのは。しかも、対角線上じゃない。普通やるときは、最低でも対角線上でやるんですよ、杭というのは。対角線上で、安全値をとるんです。こんな平行したようなところで、ポンポンなんてとらないというと、校舎がどこに建つか、僕はわかりませんけれども、何か坑道のないところをねらって打ったかなという気がしなくもないですよ。だから、本来のやり方だったら、こういう調査はしないんですよね、普通は、常識的に。だって、もったいないでしょう。より効果的に調査するじゃないですか。こうだったら、こうとるとかね。斜めに、大体対角線上にとるんですよ、普通は、通常はね。だから、あれっと、初めて僕見たんだけれども、こういう杭の調査というのは珍しいなあ、不思議だなあと、僕は思います。これは専門家に聞かれたら、多分私と同じ意見を言うでしょう、恐らく。こういうとり方はしません。普通のビルを建てるときでも、対角線上にとります。普通のビルというのは、例えば百坪とか、二百坪の敷地ね、そこで調査をするときは二本ぐらいとるんです、百坪ぐらいでも。土地が、敷地面積が百坪ぐらいの敷地の中でも二本ぐらいとる。これは何ぼあるんです。     〔「十一万平米」と呼ぶ者がある〕 152 ◯佐藤正夫委員 十一万平米と言ったら、何坪ね。不思議ですよ。だから、早くやるなら早く、もう杭やりなさいよ、調査を。そして、費用を早く、どれぐらいかかるのかというのをやらないと、じゃあ、杭が、今積算が五億と言ったけれども、じゃあ八億かかるとかになったら、どうするの。だから、想定問答集をやっているから見えないだけで、早く出すべきでしょう、本来なら。だから、これをやったということは、私は昨年からここでやろうと、最重点地区だなあというふうに検討をつけてやられたから、今年度の予算に一億三千万設計費、基本設計と実施設計費を含んでいたんだろう。それだったら、話は合うんですよ、つじつまは。今、言うような、こういう話で、こういうことを言い出すから、つじつまが合わなくなっちゃう、説明聞いていても。非常に、不思議に思います。だから、やるんであれば、いち早くどれぐらいの経費がかかるかということを早くやってほしいと思いますね。  それと、もう一点、ちょっと質問なんですけれども、これは所管が違うからどうかわかりませんが、基本設計と実施設計と、何で別々に分けてせにゃいかんの。その辺、ちょっと教えてください。もう一緒にやるならやるとか、できないですか。 153 ◯加地邦雄委員長 杉光施設課長。 154 ◯杉光施設課長 一般的に、学校全体の配置の見直しとか、大規模改造改築と言いますけれども、そういう校舎が、学校の場合は相当数あります。それを全体的な配置の見直しから含めて設計をやる場合は、まず、やっぱり基本構想、ある条件を与えて、その配置とか、それとかローリングの計画とか、そういうのを棟と棟との関係もございますので、そういう場合は基本設計を、まず、やりまして、その基本設計に基づいて、各棟ごとの実施設計をそのまま着工前にやる。そうじゃなくて、例えば個別の棟の改築改造を単体でやる場合は、これはもう基本設計じゃなくて、実施設計からやっていく。そういうようなスタンスで、学校建設の場合は進めております。 155 ◯佐藤正夫委員 そんなことを言っているんじゃない。要はね、新築でしょう。前、たしかお聞きしたときには、新築ですから、基本設計費というのはどうやって出るんですかと言ったら、面積が出るから、それで設計費を出すんですよと、お話だったじゃないですか。そうでしょう。ここはどうなの。ここは、今回の基本設計費の一億三千万というのは、どういう目安で出したの。 156 ◯杉光施設課長 これは建物の必要面積に、具体的なある一定の単価ですか、それで設計費総額を出しまして、その総額の中で、基本設計の分と実施設計の分を按分比例していくと、そういうやり方で、基本設計費と実施設計費を分けております。 157 ◯佐藤正夫委員 工事金額は関係なし。面積だけで基本設計って出るの。 158 ◯杉光施設課長 もちろん、工事面積が出て、それに建築単価を掛けました、その全体の工事費が出ますので、それの一定割合を設計費と、その設計費の中で割合的に基本設計費と実施設計費に分けています。予算上は、そういうような作業をやっております。 159 ◯佐藤正夫委員 そうしたら、最初からここに決まっとるじゃないの、その話だったら。矛盾することを言ったらつまらん。今の話だったら、もうここに決定した中で、一億三千万の予算を組んどったんやろうもん。そうしかとれんよ。 160 ◯杉光施設課長 今回の十六年度の、その基本設計費、実施設計費の計上に関しましては、決算特別委員会の方でも答弁したんですが、新築移転と、あと現地校でのその設計費、この両にらみで、当然新築移転が全面改築になりますので、設計費も、要するに上限としては、その中で最大限だと。その枠の中で現地校ということで決まっても、その予算の中で対応できると、そういう両にらみで上げたという説明をしたかと思います。 161 ◯佐藤正夫委員 お金が、今ないで苦労しよるのにね。そして、なおかつ授業料まで上げにゃいかんのにねと言いよるのにね、そんないいかげんな予算の組み方するの。それは県民に納得できんよ、そんな説明しよったら。なら、最高マックスでやっとったら、安くなったからよかったばいと、足らんかったら、また出せばいいやと、そんな予算の組み方しないでしょう。堂々と言えばいいじゃないですか、ここでやるなら、ここでやるでいいじゃないですか。何も憶することはないですよ。私はそう思うよ。だから、今の話でいったらね、あなたたちが言いよるその改築というのが新しく建てるのかな。普通、僕らは新築と言うんだけれども、何か改築と云う。増築、改造というのが、いろいろお化粧直ししたりするということなんですかね。我々はそうじゃなくて、新しく建てるのを新築と言うんだけれども、その辺ちょっと違うんだけれどもね。だから、改築と改造と両にらみでやりましたという話ですよ。なおかつ、面積を按分して建てたら、どれだけできるかなあと。面積を按分して建てるというのと、改造と改築とでは当然予算違うじゃないですか。同じわけない。今の説明で言ったら、両にらみでやりますと、高い方で出したの、予算を。どっち。 162 ◯杉光施設課長 もちろん、高い方で出しております。 163 ◯佐藤正夫委員 そんないいかげんなことでいいの。高い方で出しました。安くなりましたから返しますと、逆。じゃあ、高い方で出しました。じゃあ、杭がこれだけ出ました。例えば、試算で五億ふえました。設計費も上がるわ、何もかんも上がります。はい、済みません。足らなくなったんです。そんないいかげんな予算の組み方をするんですか。今までやってきましたか。 164 ◯杉光施設課長 一般的なケースとしましては、やはり設計費の予算を計上する場合は、もう土地も、場所も決まっておりますし、通常高校再編じゃなくて、大規模の改築とか、改造とかをやるときは、もう当然そこでやるという前提になりますので、そういう問題は生じなかったわけでございますが、例といたしましては、青豊高校でも、似たようなケースがございまして、あそこの場合も、大体現地校でやる場合と新用地でやる場合は、基本設計だけでございましたけれども、その方は同額だったということで、予算を計上しております。 165 ◯佐藤正夫委員 もう堂々めぐりですから、あれですが、要は決算委員会でも、私は聞かせていただきましたが、一億三千万の基本設計と実施設計費、今からやって間に合いますかという質問を差し上げました。そうすると、何カ月かかると。五カ月ぐらい。もう過ぎました。そして、今に結論がなりました。そうしますと、この予算はどうなるんでしょうか。 166 ◯杉光施設課長 実施設計については、もう物理的に不可能でございますので、二月議会にお諮り申しまして、予算の削減ということをお願いしなければいけないと思っています。  基本設計費につきましては、具体的にどういう対応するか。決まり次第、すぐ着手はしますけれども、年度内の施工完成が難しゅうございますので、繰り越しでやるのか、他の方法でやるのか、その辺はちょっと今検討中でございます。 167 ◯佐藤正夫委員 これは言っておきますが、明るく許す繰越金ではありませんよ、いいですか。明るく、明許繰越金ではないですよ、この費用は。それはしっかり考えてやらないと、安易に予算を組むと、こういうことになる。  じゃあ、一点聞きます。明許繰越費用って何ですか。 168 ◯杉光施設課長 一般的には、いろんな理由がございますけれども、当初当然年度内に完成する予定が、例えば事故とか、そういう予想ができない理由で、やむを得ず年度内の執行は困難だといった場合には、次の年度に繰り越しをお願いするということです。 169 ◯佐藤正夫委員 そうよね。掘りよったら、大きな岩が出てからどうしようもない。そういう原因がしっかりわかったときですよね。今回のは大きな岩も何もない、はっきり言って。だから、明るく許す繰越金ではない。決断力がなかったと、私は思います。それが、いろんなところで波及効果を起こしてきた、ハレーションを起こしてきたということ、私はそう思いますので、しっかりやっていただかないと、本当に一億三千万の予算をつけてから、今のような説明をしたんじゃ、それで皆、失笑しましたけれども、笑いますよ、本当に。今後、教育委員会が予算要求をやるときには、しっかり目を光らせておかないといかんね。これは財政課も、大ざっぱな予算を、教育委員会はいつも出してきとるんかなあと思われますよ。文教委員会でも、いろいろ教育、いろんな部分で応援しようという議論をいっぱいしているじゃないですか。子供の進路にしても、就学支援にしても、予算がなかったら、みんなで知事部局にかけ合ってでも予算をつけてやろうじゃないかと、みんなで言っているじゃないですか、いい結果が出るのであれば。そういうときに、こんなことをしたら、我々が笑われるよ。今後、こういう予算のつけ方をするのか、しないのか、教えてよ。 170 ◯杉光施設課長 こういうことも踏まえまして、今後は、そういうことはしないようにと思います。 171 ◯佐藤正夫委員 しないようにしてくださいよ。本当はできないんですよ、こんな予算のつけ方。だから、説明が二転三転したでしょう。もともと基本設計だけと言ったのが、いつの間にか実施設計まで入っとって、我々のそんな感覚しかないんだから。ただ、そういうことはやってほしくないと思います。  それで、先ほど江藤先生が言われたけれども、私も、この件に関しては知事にお聞きしたいですね。私も知事保留をお願いしたいですね、今の意見を踏まえてね。 172 ◯加地邦雄委員長 そのほかございませんでしょうか。豊沢委員。 173 ◯豊沢一男委員 今ですね、話を聞いておったらね、特別委員会の中でも、かなりこの問題について、いろいろと議論をし、再確認をやりましょう。質問の中で出てきたんだが。僕はね、高校再編の一環としてね、この問題が出てきたんじゃないか。今までは、高校再編に基づく統廃合の問題、中高一貫の問題、こういう問題を二十一世紀の高等学校として遜色のない、すばらしい学校にしていきたい。こういうことで、再編が提案をされてきた。そのときに、私は質問もしてきたけれども、やっぱり子供さんたちが主人公だから、子供さんたちの期待にこたえるような受け皿をつくらにゃいかんよと。それはPTAだって、同窓会だって、思いはいろいろあるでしょう。その主張はあるでしょう。だけれども、この学校を活用するのは子供なんです、生徒なんですよ。父兄でもなければ、地域でもない。そのことをしっかり頭の中に入れて、私は、今後の再編問題について対応していかにゃいかん。その過程の中で、やはり統合については、中高一貫については、我々は理想として新しい学校をつくって、そこで百年の大計の足場をしっかりつくるべきじゃないか。こういう話もしてきたけれども、残念ながら、財政的にそういうゆとりはない。だから、二つの学校、三つの学校を統合したときには、一番使いやすい学校を活用させてもらいますよ、活用させてください、こういうことで、我々も、ないそでは振れんのじゃないかなあということで認めてきた。今回、やっぱりそういう教育委員会の前向きの努力、そして子供さんたちに期待と希望と、そしてすばらしい学校をつくろうということで、一環してね、予算も含めて主張してきたことが、ようやく今回のこの桂川の地で実現をしたと。この実現については、僕は教育委員会の努力について大きく評価をしたい。ですから、今もちょっと話があったように、もう方向は大綱決まっとるわけですから、早く学校をつくって、生徒の期待に、そして地域の期待に、父兄の期待にこたえるような学校建設に取り組んでいただきたい。これが私の希望なんです。  ただ、忘れてならないことはですね、教育長、やっぱり二つあるんです。ここに新しい高等学校ができた。その対象になる現在の高等学校の生徒、またはそこに学ぼうとする生徒は、ああ、古い上着から新しい上着になった。よし、この上着を着て、我々は頑張ろうと、こういう気持ちなるけれども、この後御案内のように、十七年の再編の問題が、すぐつながってきとるわけですね。いわば三カ所あるわけでしょう。北九州一カ所、それから浮羽が一カ所、それから田川が一カ所、三カ所あるわけです。この三カ所の範囲の生徒なり、地域なり、父兄の人は、ああ、あそこにいい学校が決まったと。だから、今度は我々のところも実現してもらえるんじゃないか、こういう期待感はあるんじゃないでしょうか。やっぱり、その期待を裏切っちゃいかんと思う。やっぱり、期待が実現できるように、最大限の汗をかき、努力をしてやっていかんと、一カ所だけに、そういう理想的な学校ができたから、あとはいいよと、これじゃね、基本的な方針にはならん。思いつき、思いつき、基本的な方向出したにもかかわらず、思いつきで方向が変わっていく。これじゃ、何のための再編の基本的な議論をしてきたかいうことにも、僕はつながっていく。ですから、できる、できんというのは、そのときの状況ですから、私はその状況に任せるけれども、やれやれという気持ちが教育長にあったら、これは大変なこと。やっぱり、これを一つの足がかりにして、厳しいけれども、実現したじゃないですか。いろいろ言っていますけれども、やっぱり皆さんね、ああ、よう頑張ったなあと、早くつくりなさいと、こう言っとるわけですから。そのことを真摯に受けとめて、次はここよ、次はここにつくりたいと、これぐらいの前向きの決意なり、取り組みがあってしかるべきじゃないか。これが一点。  もう一点は、僕はずっと言ってきとるけれども、中高一貫の問題もある。中高一貫は、今福岡県で三校だけれども、一番不便を感じとるのは北九州じゃないですか。課長にお尋ねしますが、今門司に通っとる中高一貫の中学生、それはどこで勉強しよるんですか、場所。 174 ◯加地邦雄委員長 清田企画調整課長。 175 ◯清田企画調整課長 門司北高校の場所で学習しております。 176 ◯豊沢一男委員 門司北ね。そんなら、門司北で今まで勉強しよった高等学校の生徒はどこに行っとるの。 177 ◯清田企画調整課長 同じ門司北高校で、門司北の生徒も学習をいたしております。 178 ◯豊沢一男委員 それは何人おる。まあ、いいやね。調べにゃわからんのなら、もうそれは怠慢。次、行こう。  そしてね、門司高校と門司北が一つになったわけでしょう。そして、ここに中高一貫が実現したわけですね。そして、中学生は門司北、じゃあ、門司高校と門司北の交通の利便性はどっちがいいですかね。 179 ◯清田企画調整課長 JR、バスの便とも、門司高校の方が、利便性はあるというふうに考えております。 180 ◯豊沢一男委員 その交通機関の利便性のいいところに高等学校の生徒が行って、悪いところに中学生を学ばせるような環境をつくって、あなたたちは理想的な中高一貫の基本ができたというふうに思うかね。  それと、北高校と門司高校の距離はどれぐらいあるの。 181 ◯清田企画調整課長 門司高校と門司北高校の間の距離は、たしか七、八キロあると思います。 182 ◯豊沢一男委員 歩いてどれぐらいか。 183 ◯清田企画調整課長 八キロを時速四キロで歩いたとすれば、二時間弱ぐらいの距離かというふうに思います。 184 ◯豊沢一男委員 僕はね、中高一貫をつくるときには賛成もしてきて、いい中高一貫の体制をつくりなさいよと言ってきましたよ。だけれども、便利の悪い、交通機関の悪いところに、中学一年生と言えば、十三歳ぐらいの生徒さんをやって、高等学校の生徒は門司から非常に便利のいい高等学校。こういうことが、僕は中高一貫の趣旨なり、意義なりを考えたときに、本当によかったのかなあ。それも県下から来よるわけですね。やっぱり、中高一貫の意味というのは、中と高が六年間、同じ理想的な校舎の中で、校庭の中で切磋琢磨をし、後輩が先輩をかがみとして慕い、そして、すばらしい教育が、その中から生まれていく。二十一世紀を担う子供が生まれていく。こういう環境をつくるために、中高一貫六年制というのがあるんじゃないですか。僕は行って、ちょっと話をしましたが、門司高校におる高校生ね、年に二回ぐらい体育祭か何か集まるらしい、八キロを。向こうの山からこっちの山から歩いてきて。そうしたら、門司の高校生は、あれはどこの中学生かと、そうしたら中学生にしてみたら、門司におる高校生は、あれはどこの高校生のお兄ちゃんやろうかと、こんな一貫性のない教育というのは、本当に一貫制教育になるかなあ。だから、僕は中高一貫をスタートさせるには、一つの校庭、一つの学校でやるべきじゃないかと、こう主張してきたけれども、これもまたやりたいけれども、いろいろ事情があって、予算的な問題があってそうはいかん。だから、我慢をしてくれ。予算がないから我慢をするのが、教育の基本方針かね。なくても、やっぱり予算取り頑張る。我々は、一貫制のためには、少々無理があっても応援してあげるよと、それにもかかわらず、やっぱりそういうことが、いまだに整理をされてない。そして、新聞を見たら、来年の入試の倍率は、平均三校あわせて三・一一、そして門司も、便利が悪いからと、そう悪くないんですよ。結構高い。それだけ、小学校から中学に上がるときに、期待を持ち、希望を持ち、入るわけですね。そんなのが実態として見たときに、もう言うと言わんと、負担と重荷をかけるような関係では、本当の中高一貫にはならん。だから、今も私は評価をしたように、いろいろ財政は厳しいけれども、桂川に新しい統合による高等学校が実現したわけですから、やっぱり教育委員会が努力をしたら、理想的な中高一貫の庭ができるんじゃないですか。そういう努力は一つもされてない。豊津の関係も聞いたら、まあ宿舎という話もあるけれども、あれは宿舎じゃないばいと、こういう話ですよ。だからですね、いわばこれだけね、みんなが関心を持っとる小学校の子供さんが中学に対して目を向けとるわけですから、やっぱり現地に行ってみたら、利便性もいい、環境もいい、先輩もすばらしい、だから、僕もこの中で頑張ろう、私も頑張らにゃいかん、こういう気になるんじゃないかね。今の中高一貫の現状を見たら、そんな気になる中学生、一人もおらんのじゃない。ただ、そこに入っとけば、高等学校はというふうに、私どもは考えたくないけれども、考えざるを得ないような環境ですよ、劣悪。私は、教育長にお願いをしたいのは、今回汗をかいてね、金がない、金がない、財政的に厳しい、こう言いながらも、予算が約束されとるわけですから、だったら、こういう現状も、ぴしゃっと訴えて、やっぱり予算をとって、そういう子供たちに喜んでもらえるような仕事をするのが、県教委の仕事じゃないか。ブレーキをかけるばっかりが県教委の仕事じゃない。ブレーキをかけるんなら、県教委じゃなくて、僕たちでもブレーキをかける。前に進めるための難しさはあるけれども、教育長以上ね、頑張ってもらって。僕は、この新しい高等学校の建設については、本当に評価しておりますから。やっぱり、この力と行動力を、今から先の統合の学校の中で、または中高一貫の中で、ぜひ見直しを早急にしてもらって、やっぱりすばらしい環境にしてもらいたい。  それと、最後に一つ要望を、これも加えますが、桂川に新しい統合の高等学校ができる。全部これは歓迎しとるわけですね。そうすると、今度は十七年に統合する田川のね、ここだって、うちも新しい学校ができるんじゃないか、こういう期待はありますよ。いやいや、あんた方は別よと、あんた方は四、五年先よと、こういうことになると、本当に教育委員会の軽重が問われる。ここは浅く、ここは深く、ここは薄く、こんな県下の教育行政をすべきではない。いや、努力をして、あんたたちはここまで努力をしたけれども、つまらんやったねえと、もう一回、また頑張り直そう、こういうものが目に見えれば、私どもも一生懸命やりますよ。だから、今から先の問題として、十七年の三つの統合、それから現在やっとる三校、黒木が一番環境がいいかもわからんですね。だけれども、十分じゃない。これを含めて、やっぱり今後の問題と、今課題として残っとる問題について、やっぱり真剣に議論をして、予算取りをしていただく。僕は、もう今度の教育委員会の力はね、本当すばらしいと思っている。そのすばらしい力をね、さらに発揮をしてもらいたいということを、ちょっと要望しておきます。 185 ◯加地邦雄委員長 新宮委員。 186 ◯新宮松比古委員 さっき江藤委員が言った知事の出席要求と、それから佐藤委員の言ったあれと、ちょっとニュアンスが違うかなあと、私は思います。この学校の新築に関しては、教育委員会で決定をする。これは我々の責任でもってやらなくちゃいけない。そのことを前の十一月九日ぐらいだったかな、委員会でも早急に決めなさいということで、今日まで待ってきて、ただ一点ね、そのとき私どもは、基本設計は知っていたけれども、実施設計があるなんていうのは知らなかった。これは全く当常任委員の人をね、言葉は悪いけれども、ばかにしたということだと、我々の委員会と教育庁との信頼関係はそこまでないのかと、全員がそう思っているんじゃですか。それはね、何回も今までお互いに論議してきた中で、信頼関係ができてきたはずだということをもって審議している我々に対して、言葉は違うけれども、信義が足らないよね。教育長始め、教育委員の方々、本当に我々をどう考えているのかなあと疑問に感じました。しかしながら、前回の委員会で早く場所を決定しようと、早く教育長、結論を出しなさいというまとめで、いい子供たちの教育環境の整備をしていきなさいということで、我々委員は一致をしていると思うんです。私は、今の論議の中で、やっぱり決定したということは、この委員会で報告された以上、それで僕はよしとします。豊沢先生と全く一緒です。我々の、いわゆる自民党もそうだと思います。しかしながら、県有地である土地ですよね。あるいはボーリング調査がどうのこうのという話も論議されましたけれども、ここに決定しなきゃ、ボーリングもしなくていいわけね。だから、決定した事項の中で、じゃあ、この場所で知事さん、これは質疑応答じゃなくて、決定したことに対して、知事は本当にそれを受けて、今から環境整備だけじゃなくて、子供たちの交通利便性の問題、学校建設の安全性の問題、やってくれるんですねと、きちっと。そういうことを、私は委員会全体で知事から意見をお聞きしたいなあと。決定した場所の中で、また審議をしたってね、じゃあ、決定が先延ばしになるんだったら、我々の委員会も、委員会たり得ないと思いますよ。教育長たり得んでしょう。僕は、そう思うんですがね。皆さん方、どうでしょうかね。 187 ◯加地邦雄委員長 佐藤委員。 188 ◯佐藤正夫委員 同じなんですよ。だから、要は決定して、やると決めていいじゃないですか、別に。僕は、そう思っていますよ。全く先生と変わりませんから、考え方は。ただ、一つ言えるのは、いち早くやるためには、知事が率先して旗を振っていただきたいわけですね。だから、そういう意味では、ボーリング調査にしても、早くやらなきゃいけませんよということなんですよね。だから、教育長は、こうやって決定をいたしました。わかりましたということを、我々は言っております。ただし、後のことがどう進んでいくのか。先ほど、決定しましたから広報します、募集かけます、安心してね、早くおいでということを、やっぱり知事も率先して旗振っていただきたいと、僕は思いますよ。だから、何ら意思は変わりません。そういう意味で、僕も知事さんにお聞きをしたい。  ただし、一つ問題なのは、予算の組み方ですよ。これで知事がね、こんなずさんな予算だったら予算やらんぞと言われたら、困るわけだから、はっきり言って。さっきみたいに、上限いっぱいで予算組みました。それでいいでしょうかと、そんなことを言っちゃだめなんですよ。そうしたら、今後の予算の問題にも絡んでくるでしょう。知事さん、そうじゃないんですよと、早くこの学校をするためには、早く執行していただいて、これだけの広大な敷地だから、調査をいち早くやってもらいたい。極端なことを言えば、基本設計の中でできるのかどうかわかりませんが、調査費ぐらいつけてくださいよと、速やかに、この二本じゃなくてね。ということを、私は知事に聞きたいんですよ、逆に。ということで、僕は知事保留、もう知事に質問することまで言ってしまったけれども、やっぱりそれは大事だと思いますよ。だって、今新宮先生が言われたように、我々はそういう思いで、さっき言った基本設計と実施設計、ええっというのが、実は決算委員会の場で、僕は慌てたぐらいだから。加地委員長のところに、委員長、答弁間違ごうとるばい、あれは基本設計しか入っとらんばいと言って、委員長に訂正させるように言った方がいいよと言ったくらいですよ、本当のことを言って。それぐらい心配をしました。だから、本来なら、こんなことは、すぐ済む話なんですよ。何でこんなになるのかなあということですよ。だから、逆に知事さんに、しっかりやるためには、我々の思いを知事さんに訴えて、そして知事にしっかりとした答えをいただきたいということで、委員長、私は知事保留をお願いしておりますので。 189 ◯加地邦雄委員長 新宮委員。 190 ◯新宮松比古委員 議事進行で、ちょっと休憩させてくれんかなあ。お腹が減ったというのは、みっともない話だけれどもね。どうでしょうかね、僕は議事進行で、ちょっと休憩をしていただきたい。 191 ◯加地邦雄委員長 豊沢委員。 192 ◯豊沢一男委員 僕は聞きよってね、特別委員会でも、かなりね、佐藤先生が言われたこと、新開先生が言われたことが、だあっと、やりとりがやられております。それで、文教がすべてを握っとるから、佐藤先生どうですかね、委員会の、まとめれば、もう今いきよると思うよ。それとも、食い違いが出てきたんじゃ、できるものもできんようになる。これは委員会の議論も大事、だけれども、特別委員会の、あの知事保留を含めたまとめも、我々委員会で覆すというわけにはいかん問題があるから、今新宮先生言われたように、ちょっと交通整理をね。 193 ◯加地邦雄委員長 新宮委員。 194 ◯新宮松比古委員 場所を決定した後に、知事保留をどんなことでやるのかということでいいと思うんですよ。そこは皆さん方の意見を。 195 ◯加地邦雄委員長 豊沢委員。 196 ◯豊沢一男委員 だから、その辺の話も含めて。 197 ◯加地邦雄委員長 新宮委員
    198 ◯新宮松比古委員 だから、決定はどうでしょうか。 199 ◯加地邦雄委員長 豊沢委員。 200 ◯豊沢一男委員 休憩して、それで整理したらいい。 201 ◯加地邦雄委員長 新宮委員。 202 ◯新宮松比古委員 決定するということで。 203 ◯加地邦雄委員長 林委員。 204 ◯林 裕二委員 今、新宮先生発言中でありますが、この問題については、緑友会というよりも、私からいろいろ発言はしませんでした。というのは、今きょう、それぞれの委員の先生方の議論ということ、それから特別委員会、前回の委員会、ずっと当事者であったり、特別委員会は、僕はおりませんでしたけれども、自分なりに勉強しておりまして、前の委員会で、もう早ようやれということが基本で進んできていますから、きょう議論をされたことは、非常に大切なことばっかりだと思うんですよ。それを踏まえて、委員会としては、教育長としては、やるんだという意思表示をきちっとされたということで、理解をさせていただいておりますので、さらに教育委員会がしっかり今後この学校なり、そのほか意見がありましたけれども、そういったことも含めて、福岡県の公立高校の教育を、子供の視点に立ってしっかりやっていくと、そういう決意をいただきましたので、さらにそれを進めるためには、知事の強い決意といいますか、考え方といいますか、僕は決意と受けとめておるんですが、ぜひ委員会として整理していただいて、知事の考え方を聞きたいということで、賛成であります。 205 ◯加地邦雄委員長 佐藤委員。 206 ◯佐藤正夫委員 同感ですね。ですから、今新宮先生が言われるように、ちょっと休憩に落とすなら、落としても結構ですし、ただ知事保留の部分よりも、まず、議案の方が先だろうと、先に議案の関係で知事保留になっていませんので、実際はですね。だから、休憩を踏まえてやるときには、今言った皆さんの総合的な意見を、一応正副委員長が取りまとめていただいて、知事保留を、もしかけるんであれば、その辺の取りまとめをやった後に、知事保留をかけていただきたい。皆さんも聞きよったら、みんな同じですもんね、考え方は。 207 ◯加地邦雄委員長 新宮委員。 208 ◯新宮松比古委員 だから、決定して、知事保留をどんなふうにするかは別として、知事保留という言葉が適切かどうかわからんけれども、知事に来てもらうということはいいんじゃないと、みんな。それを踏まえて、休憩。 209 ◯加地邦雄委員長 知事保留と出席要求と両方あるもんですから、できたら、江藤委員は出席要求ですね、決意表明を聞きたいと、知事の、ということでございますが、佐藤委員いかがですか。 210 ◯佐藤正夫委員 いいですよ。 211 ◯加地邦雄委員長 よろしいでしょうか。  ただいま、江藤委員始め各先生から、知事に対して出席要求がございましたが、委員の皆さんにお諮りいたします。知事に対して、出席要求を行うことに御異議ございませんでしょうか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 212 ◯加地邦雄委員長 御異議がないようですので、知事に対し、出席要求を行うことにいたします。  それでは、時間の関係、調整もありますので、しばらく休憩いたします。  再開は、放送をもってお知らせいたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。    午 後 二 時 十 一 分 休 憩    午 後 四 時 三 分 再 開 213 ◯加地邦雄委員長 大変長らくお待たせいたしました。ただいまから再開いたします。  知事がおいでになるまで、しばらくお待ちください。     〔知事着席〕 214 ◯加地邦雄委員長 それでは、始めさせていただきます。知事におかれましては、急な要望にかかわりませず、当委員会に御出席をいただきまして、まことにありがとうございます。  本日、文教委員会で教育長から嘉穂総合高校の桂川町土師多目的公共用地の新築移転を決定した旨の報告を受けたところであります。当文教委員会といたしましては、当該決定については、これを了としたところでございますが、論議の過程におきまして、今後に向けての適正な予算措置の問題、新用地の安全性についての確保の問題、地域のコンセンサスを得る取り組みの問題等、委員から意見が出されたところでございます。当文教委員会としましては、一日も早く新築移転に向けて着工され、立派な高校を建設してもらいたいと思っているところでございますが、ここで県政全般の旗振り役としての知事に、こういった意見も踏まえての計画推進についての決意のほどを、御意見をお伺いしたいと思い、召集させていただきました。どうぞよろしくお願いいたします。 215 ◯麻生知事 今、考えております嘉穂総合高校でありますけれども、これは、教育内容がITとか、ロボットとか、あるいは生物科学、このような非常に新しい分野を含んでおります。そして、このような教育内容は、旧産炭地、これが新しい産業を興し、そしてまた新しく雇用をつくり出していく、地域を振興していこう、そのための人材教育という点から見まして、非常に重要な役割を持った学校になるものであるというふうに考えております。  教育委員会の方から、この嘉穂総合高校につきまして、いろんなこれまでの話、そしてまた学校の意義、そしてまた新設移転という話も聞きました。その内容を聞いて、私としましては、この決定はそれで正しいと、これを了とするものでございます。そして、この決定のもとに、私の方も教育委員会とよく協力しながら、教育環境の整備、また本委員会で行われましたいろんな御指摘、議論、これも踏まえながら、早急に整備を進めていくということで、努力をいたしたいと考えています。どうぞよろしくお願いします。 216 ◯加地邦雄委員長 ありがとうございました。  知事の決意をお聞かせいただきまして、文教委員会といたしましても、大変安心をいたしたところでございます。今後とも、新高校推進に向け、さらなる努力をよろしくお願いをしまして、知事の出席要求に対する決意表明を終わらせていただきたいと思います。  なお、知事は、次の予定が入っておられますので、これにて退席されます。どうもありがとうございました。     〔知事退席〕 217 ◯加地邦雄委員長 次に、その他として、何かございませんでしょうか。     〔「なし」と呼ぶ者がある〕 218 ◯加地邦雄委員長 特にないようですので、次に進みます。  知事等に対する保留質疑がありませんので、引き続き議案の採決を行いたいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 219 ◯加地邦雄委員長 御異議ありませんので、議案の採決を行います。  準備のため、しばらく休憩いたします。委員の皆様は、そのままお待ちください。    午 後 四 時 七 分 休 憩    午 後 四 時 七 分 再 開 220 ◯加地邦雄委員長 再開いたします。  それでは、これより議案の採決を行います。  まず、採決の方法について、お諮りいたします。採決は一括して行いたいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 221 ◯加地邦雄委員長 御異議ありませんので、そのように取り計らいます。  それでは、第一九六号議案所管分、第一九八号議案所管分及び第二〇八号議案から第二一一号議案までの以上六件について、原案のとおり可決することに賛成の委員は、御起立願います。     〔賛成者起立〕 222 ◯加地邦雄委員長 起立多数であります。よって、第一九六号議案所管分外五件は、原案のとおり可決されました。  これで、議案の採決を終わります。  以上で、当委員会に付託されました議案についての審査は、すべて終了いたしました。  なお、採決しました議案に関する委員長報告につきましては、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 223 ◯加地邦雄委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたします。  次に、閉会中の調査事項について、お諮りいたします。  お手元配付の(案)のとおり、十一項目について、閉会中もなお調査を継続することといたしたいと存じますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 224 ◯加地邦雄委員長 御異議ありませんので、そのように決定し、所定の手続をとることといたします。  次に、今後の委員会活動についてでありますが、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでございましょうか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 225 ◯加地邦雄委員長 御異議ありませんので、そのようにさせていただきます。  それでは、次回委員会は、来年一月十一日(火曜日)を予定しておりますので、よろしくお願いをいたします。  最後に、会議録署名委員を指名いたします。  新開昌彦委員、江藤秀之委員、お二人を指名いたします。よろしくお願いをいたします。  以上で、当委員会の議事は、すべて終了いたしました。  終わりに、終始熱心に審議いただきました委員各位、御協力いただきました執行部各位に感謝申し上げ、これをもちまして、文教委員会を閉会いたします。どうもありがとうございました。    午 後 四 時 十 分 閉 会 Copyright © Fukuoka Prefecture All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...